『つながる世界〜パレスチナのこどもたち写真展+絵本作家の絵画展』

 

 

『つながる世界〜パレスチナのこどもたち写真展+絵本作家の絵画展』が本日6月10日(火)より京都の堺町画廊さんで始まります。

 

私は14日(土)に行きたいと思っています。

この日はトークイベントがあり、パレスチナの方にお話しをうかがえるそう。

残念ながら私はトークイベントの時間に間に合いそうにないのですが、京都近郊にお住まいの方、ご関心がおありの方はぜひ。

 

京都 堺町画廊さんでの展示のあとは、全国を巡回します。

2025年6月10日(火)〜6月15日(日)堺町画廊(京都)

2025年8月4日(月)〜8月9日(土) Pinpoint Gallery(東京)

2025年8月26日(火)〜9月7日(日) gallery G (広島)

 

まだまだ展示させていただける場所が増えるかもしれません。

お近くで開催の際には、足を運んでいただきたいです。

一緒に感じて考えていきましょう。


追記(2025/08/26):本日より開催中の広島展から参加される作家さんが4人いらっしゃいます!長谷川義史さん、あおきひろえさん、こしだミカさん、堀川理万子さん

 

参加作家は25人に。

石川えりこ・市居みか・えがしらみちこ・酒井駒子・さこももみ・ささめやゆき・田島征三・tupera tupera・どいかや・ふしはらのじこ・降矢なな・浜田桂子・早川純子・ひろかわさえこ・松田奈那子・まつむらまいこ・山口マオ・ marini*monteany・山福朱実・吉田尚令・町田尚子

 

追記(2025/08/26):巡回展スケジュール

 

・2025年9月12日(金)〜9月27日(土) ナツメ書店(福岡)

・2025年10月1日(水)〜10月15日(水) 絵本の店あっぷっぷ(福岡)

・2025年10月21日(火)〜11月15日(土) Book&cafe Wonderland(京都)

 

 

 

私は展覧会によせて「たましいたち」という作品を描きました。

 

殺された子、恐怖に震える子、虚ろな目で途方に暮れる子、家族を失い泣き叫ぶ子、お腹を空かせて水や食べ物を求める痩せ細った子…。パレスチナの子どもたちの姿が頭から離れず、子どもたちの本来あるべき自由な姿を描きたいと思いました。

あまりに惨い現実を前に、日常生活に支障が出るほど心が抉られ、情報を追えなくなることもありました。

私のような人も少なくないと思うので個人的にSNSでは衝撃的な映像をシェアしたり強い言葉で発信することなどは控えてきましたが、ずっと凄まじい憤りを感じています。

 

一刻も早くパレスチナの人々に自由を。

 

作品には各作家のメッセージカードが添えられています。

私は、パレスチナとのフェアトレードをおこなう架け箸さんで購入した パレスチナで作られた手漉き紙に書きました。

 

追記(2025/08/05):8月4日の東京展初日には参加作家とにJVCのスタッフさんによるトークイベントがありました。

   私も登壇予定だったのですが急遽行けなくなってしまったためメッセージを代読していただきました。(オンラインライブ配信で見ていました)

   メッセージの内容をこちらにも残しておきたいと思います。

 

 私は「たましいたち」という作品を描きました。黒い背景のなかに、のびやかに遊ぶたくさんの子どもたちの姿を描きました。たくさんといっても、実際に犠牲になっている子どもたちの数とは比べものになりません
 この作品を描くきっかけになった子がいます。2024年9月3日、タラ・アブー・アジュワという名前の当時10歳の女の子は、家のすぐそばで、ほんの少しの間、ローラースケートを履いて遊んでいたところ爆撃に遭い、亡くなりました。家を出てから2分も経っていなかったそうです。束の間の楽しみさえ奪われ、常に死と隣り合わせの状況で怯え、傷つき、悲しんでいる子どもたちのことを思うと本当にやるせない気持ちになります。パレスチナの人々が一刻も早く自由を取り戻せるよう、各国の政府は力を尽くすべきです。
 そして市民が、私たち個々人が平和な世界を目指すためにできることは、まず知ろうとすることだと思います。というのも、私は2015年から2017年までのおよそ2年間、北アフリカのモロッコという国で暮らしていたのですが、モロッコに行く少し前からIS(イスラム国)と名乗る過激派組織によるテロが世界各地で発生していました。日本人も犠牲になりました。モロッコは99%の人がイスラム教を信仰しているといわれ、そのような地で暮らすことを家族をはじめ周囲にとても心配されましたし、正直なところ私自身も不安を感じていました。当時は私の中にもイスラム教・ムスリムへの偏見があったと思います。でも実際に行ってみたら、当然みなさん穏やかに暮らしているんです。おしゃべりを楽しみ、大切な人と食卓を囲み、音楽に体を揺らし、子どもは遊び、大人たちはその様子をあたたかく見守る……文化や慣習は違えど、根本的なところは同じなのだと感じました。よく知りもせずに情報に流され、過剰な恐怖心を抱いていたことを反省しました。なので、まず知ること。そして、情報の本質を見極めること。これを私自身肝に銘じて、今後も様々な事象と向き合っていけたらと思っています。
 そのうえで、いち表現者として、現在のガザ、そしてパレスチナのあまりにもひどい状況に関して、何かできることはないかとずっと考えておりました。今回、吉田尚令さんにお声がけいただき、思いを伝える機会をいただけたことを心より感謝しています。